人生は困難の連続です。残念ながら平穏だけで人生を形成していくのは現実的とは言えないようです。だけどこれはみんな同じこと。だとすれば、私たちはできる限り快適な人生を送るために、困難を乗り切る術を是非とも身につけたいところです。
アメリカの神学者であるラインホルト・ニーバーは言いました。「人が人生で直面する問題は二種類しかない」のだと。その二種類とは、自分の手に負えるものとそうでないもの。確かにその通りですね。
難しい状況でも自分の力で何とかできそうだと思えれば、自分でその状況を軌道修正するべく取り組むことこそが最善策と言えるでしょうね。
一方で自分の力ではどうにもならないと思うときにはどうすれば良いのでしょう?
そんなときは単純にその状況を耐えるほかないのです。
人がこのような耐え抜くしかない状況で必要とされるのは、高い欲求不満耐性です。つまりそれは、自分の力ではどうにもならない難しい状況に対しての適切な受け止め方を身につけるということ。
その状況を「耐えられる」ものにするか「耐えられない」ものにするかは、その状況に対する自分の受け止め方次第です。ものごとを適切に受け止める術を身につければ、より多くの事柄に「耐えられる」ようになるのでしょうね。高い欲求不満耐性を身につけるって、そういうことです。
衝動的に「もうダメだ!耐えられない!」となってしまう人は、そのセリフを頭の中で言っている自分に気づくことが始まりになると思います。そのセリフに気づいて、「まぁ待て。まぁ待て」と気持ちを落ち着ければ、その場に相応しい受け止め方がどんなものであるかを考えることができるのかもしれません。
偉そうなことは言いません。私にだって「耐えられない」と感じてしまうものはもちろんあります。でもそれをなんとか「耐えられるもの」とすべく、努めている毎日です。
本当は自分が思っていたよりも「耐えられないもの」ってそれほど多くはないのかも?なんて言えるようになったら、ずいぶん快適に毎日が過ごせそうですよね。
高い欲求不満耐性を身につけるって、そんな自分を目指すってことなのでしょうね。
コメントをお書きください