簡単に言ったら、先延ばしをしないために「何も考えずに行動してみる」ということです。例えば、勉強する気になれないときには、とりあえず机に座ってみる。あるいは、洗濯するのが面倒くさいと感じてしまったときには、とりあえず洗濯機の前に立ってみるとか。
思考は行動に影響を与えます。それは行動することに対しての影響だけではなく、行動しないことに対しても影響を与えます。そのため人は考えすぎると、時として「面倒くさい」とか「煩わしい」などといった気持ちが芽生え、先延ばしの振る舞いに直結してしまうことがあるのです。
特に気の乗らない課題へ取り組まなければならない状況においては、「考えすぎない」ということは大切です。このような状況で考えすぎてしまうと、「やらない」方向で考えてしまいがちです。考えすぎた挙句に「やらない」の行動に至った場合は、ほぼこれが当てはまると思います。気の乗らない課題に取りかかろうとして「う~」ってなった時には、何も考えずに取りかかってしまったほうが良いのです。
「作業興奮」という言葉をご存知でしょうか?作業興奮とは、作業を始めてから10~15分ほど経過すると(個人差はありますが)、気分が乗ってくるという現象をいいます。みなさんも何度かそのような経験をされたことはあるのではないでしょうか?
課題に対してやる気が起こらなかったりしたときに、「何も考えずに行動してみる」から「作業興奮」へ繋げるといった一連の流れは王道です。ポイントは「とりあえず最初の一歩を踏み出すこと」であり、そのためには「考えすぎないこと」。まずはこれが大切。そして「何も考えずに行動してみる」ことができたら、「作業興奮」へ繋げるの流れです。
こんな理想形を何度か実際に経験できるといいと思います。作業興奮のような気持ちの良い感覚をまた手にしたいと思えば、「何も考えずに取りかかる」ことがまずは必要だということが本当の意味で理解できるはずですからね。
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